世界〜副業と資産運用で広がる成長の旅路、そして新たな冒険への一歩編

タロットカード「世界」
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春の陽気が漂うカフェ。窓から差し込む柔らかな日差しが、木製のテーブルや椅子を温かく照らしている。店内には穏やかな音楽が流れ、花の香りがほのかに漂っていた。

マヤは先生と向かい合って座り、湯気の立つカップを手に取った。これまでの道のりを振り返り、彼女は感慨深い思いに浸っていた。

「先生、あっという間にここまで来ましたね。資産運用を始めたり、副業としてブログを書いたり、動画編集の仕事を請け負ったり、輸出・輸入せどりやハンドメイド作品の販売にも挑戦して…。資産が増えていく楽しさを知ることができました。いつも先生が背中を押してくれたおかげです。」

マヤの瞳は輝き、頬には充実感が溢れている。先生は温かい微笑みを浮かべて、優しくうなずいた。

「それぞれの活動がどういう状況か、詳しく教えてくれる?」

マヤは頷き、少し身を乗り出して話し始めた。

「はい、まずブログにおいて、せどりで輸出・輸入に挑戦している中で学んだことを記事としてまとめました。例えば、『初心者でもできる輸出のコツ』とか、『人気商品の見つけ方』みたいな内容ですね。この情報を発信することで、私のハンドメイド作品やせどりの商品が注目されやすくなっています。そうすると、そういう情報を求めている読者が、ブログからそのまま私の販売ページにアクセスしてくれることが増えました。」

先生は納得したようにうなずく。

「なるほど、ブログの情報がそのまま商品への誘導になっているのね。」

マヤは続けた。

「そうなんです。そして、ブログで紹介しているハンドメイド作品も、読者の反応を見て改良しています。読者のコメントやアクセス数を見て、どのデザインが人気なのかを把握して、新しい作品を作ったり、人気の商品を増やしたりしているんです。これが結構効果的で、イベントやオンラインショップでの売り上げも伸びてきました。」

先生は微笑みながら言った。

「それぞれが相互にサポートし合っているわけね。」

マヤは嬉しそうに頷いた。

「はい、それだけじゃなくて、ブログ自体のアフィリエイト収入も少しずつ増えてきたので、その利益を活用して、さらに新しい商品を仕入れることができたり、広告を出してもっと多くの人にブログを見てもらうことができるようになりました。こうして、ブログでの収益をせどりやハンドメイドに再投資することで、全体的に成長していってる感じです。」

マヤは一息ついて、さらに話を続けた。

「それから、動画編集の仕事も順調です!最初は不安でしたけど、クライアントからのフィードバックをもとにスキルを磨いていくうちに、リピート案件も増えてきました。動画編集で培った技術を使って、自分のハンドメイド作品のプロモーション動画を作ったりもしています。そのおかげで、作品の魅力をより効果的に伝えることができて、販売数もアップしました。」

先生は感心したように頷いた。

「素晴らしいわ、マヤ。それぞれの活動が相互に支え合っているからこそ、収入が安定して増えているんだと思うわ。」

マヤは笑顔で答えた。

「おかげで、本業に加えて毎月10万円の副収入が得られるようになり、それをさらに資産運用でコツコツと積み立てて増やすことができています。」

先生は満足そうに微笑んだ。

「これからは、せどりやハンドメイドの販路をもっと増やすために、新しい市場を開拓したり、オンラインショップを強化したりしても良いし、ブログをさらに発展させるために、記事の外注を考えてもっと多くの情報を発信しても良いかもしれない。」

マヤは真剣な表情で先生の言葉に耳を傾けていた。

「また、これまでの経験を活かして、セミナーを開くことも一つの手ね。あなたの知識や経験を多くの人と共有すれば、さらに多くの人々を引き寄せることができるはずよ。あなたにはたくさんの選択肢があるわ。どの道を選んでも、あなたなら必ず新しい成果を生み出せると思う。」

マヤは心の中に新たな意欲が湧いてくるのを感じた。

その時、先生はテーブルの上に置かれたタロットデッキに手を伸ばし、一枚のカードを静かに引き抜いた。そして、カードをマヤの前にそっと差し出す。

「見てごらんなさい、これは【世界】のカードよ。」

カードの中央には、しなやかな女性が月桂樹のリースの中で舞い踊っており、その四隅には四つの象徴—天使、鷲、獅子、牡牛—が描かれている。マヤはカードを見つめながら、これまでの自分の歩みが頭の中にフラッシュバックするのを感じた。

先生は穏やかな声で語り始めた。

「あなたは今までタロットカードとともに、一枚一枚、その物語を歩んできたわね。最初の一歩は【愚者】のカード。何も持たず、未知の世界に飛び込むように、勇気を持って新しい挑戦を始めたところから始まったの。愚者のように、好奇心と無限の可能性を胸に、次々と新しい道を進んできた。」

先生は、マヤのこれまでの挑戦と成長を振り返るように語り続ける。

「その途中で、さまざまなカードが示す試練や学びがあったわ。【魔術師】の創造力を使い、【力】のカードで自分自身を奮い立たせ、【吊るされた男】のように辛抱強く状況を乗り越えたりしてきた。そして、いくつもの困難や選択を経験しながら、一歩一歩前に進んできた。」

先生は、目の前の【世界】のカードを見つめながら、優しく微笑んだ。

「とうとう、この【世界】のカードまで来たのね。これは22枚の大アルカナの最後のカードで、すべての経験と学びが一つにまとまった状態を象徴しているわ。あなたはこの旅を通して成長し、ずいぶん多くのことを成し遂げてきたわね。」

マヤはカードを見つめながら、胸に湧き上がる感動を感じ取った。心の中で、新たな可能性が広がっていくのを感じる。

先生は続けた。

「その挑戦には本当に敬意を表するわ。でも、【世界】のカードは、全てが完成したと同時に、新たな旅の始まりを意味するの。あなたにはまだまだ新しい可能性が広がっているわ。お金を稼ぐことで、自由に生きることがどういうことか、わかってきたでしょう? あなたは何にでもなれるのよ。お金の心配をせず、時間や場所に縛られずに生きることができることを、どうか忘れないで。」

その言葉を聞いたマヤは一瞬の間、考え込んだ。すると、テーブルの上にある【世界】のカードが、春の光に照らされて輝いているように見えた。マヤはそのカードを見つめながら、自分の中に新たな決意が芽生えるのを感じた。

「先生、私は自由に生きることの意味が少しずつわかってきました。だからこそ、先生と一緒に困っている人たちを助けたいんです。私を、先生の助手にしていただけませんか?」

先生はその言葉に一瞬戸惑った。マヤが自分の助手になるという提案に内心喜びつつも、彼女の未来の可能性を考えると迷いが生じた。

「マヤ、それはとても嬉しい申し出だけど…。あなたはもう十分に一人で自由に生きていける力を持っているわ。私の助手になることが、あなたにとって本当に良いことなのかしら…?」

先生は心の中で、「マヤと一緒に旅を続けたい」という想いが溢れ出しそうになるのを抑える。

マヤは、まっすぐに先生の目を見つめて微笑んだ。

「先生、私は自分の意思で決めました。私は自由であるからこそ、先生と一緒に新しい旅路を歩みたいんです。先生と一緒なら、どんな未来も怖くないって思えるから。」

その言葉に先生は驚き、思わず涙ぐみそうになるのを堪えた。そして、深く息を吸い込んでから、少し茶目っ気を含んだ笑顔を浮かべる。

「仕方ないわね、マヤ。こんなにやる気と情熱に満ちた人材が助手になりたいって言うんだから、もう逃がしてあげないわよ。これからも一緒に新しいことに挑戦して、たくさんの人を助けていきましょう。よろしくね。」

マヤはその言葉を聞いて、ニヤリと笑って返した。

「ちょっとクセが強くて、お金にシビアで、ひねくれたユーモアセンスを持つ先生についていけるのは、私くらいなもんですよ! 先生の一番弟子として、これからもよろしくお願いします!」

先生は思わず吹き出しそうになりながらも、楽しそうに頷いた。

その時、カフェのドアが開き、風鈴の音が涼やかに響いた。一人の女性が不安げな表情で入ってきた。彼女はちらりと周りを見回し、先生に目を留める。

「すみません…もしかして、こちらで占いの相談を受けていただけると聞いたのですが…」

先生は柔らかな微笑みを浮かべて頷いた。

「ええ、どうぞ。お話を聞かせてください。」

二人の新たな旅路が今、始まろうとしている。【世界】のカードが新たな冒険の始まりを予感させながら、春の風がカフェの窓を優しく揺らしていた――。

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